ゴト被害の発生状況に関する解析


前書き
 日々発生するゴト被害ですが、平成21年になって、被害状況や手口の被害発生期間が、大きく変化しています。
 この被害や手口の状況変化を理解していただき、今後の組織構造再構築に、お役立てください。
 
過去の被害状況の推移
図−1 過去のゴト被害の状況
過去の被害は、遊技台の入れ替えに伴い、ゴト被害の種類が変化して、一種類の ゴト被害は、半年サイクルの周期的傾向が有りました。
この被害は、ぶら下げやロム交換やセルゴトという種類に関係なく、数種類のゴト行為が入れ替わり行なわれていました。
 この被害手口や被害機種の移り変わりは、被害が広範囲にかつ同一手口である事から、情報の共有化が図られ、被害の拡大やホール現場での監視を容易にしていました。
ゴト被害が、図−1に示す津波のように発生した要因は、遊技台の入れ替え期間が、短いため、必然的にゴト行為が出来る機種 とゴト道具やゴトネタの開発期間が短くなり、ゴト師が同じゴト手口やゴトネタでゴト行為を行なう事となっていたものです。
このような津波的被害では、ホールの遊技台設置台数に関係なく、容易にゴト監視体制が構築しやすかったと言うべきです。
以上の事で被害は、比較的頭打ちになりやすい状況でした。
 
最近の被害状況の推移
図−2 最近のゴト被害の状況
最近のゴト被害は、図−2に示すように遊技機の設置期間が長くなり、ゴト手口も無くなることなく、ゴト手口や道具を改良されがら、いつまでもゴト被害が続きます。
特に、最近は1グループ1手口に近い被害状況です。
 一部のぶら下げや買収といった被害も1グループの被害に過ぎません。
ホールにおける設置台で、バラエティーコーナーや稼動の低いコースが、ゴト師にとって、スタッフの監視も少なく、発見されるリスクが少ないため、安全にゴト行為を行なえる、狙い所と言う訳です。また、少しでもスタッフの監視が厳しくなった事を、察知すると、以後、他店舗に移動し、ゴト行為を行ないます。
この最近の被害の傾向は、店内に多数のゴト被害対象機種が点在して、設置される環境を作り出し、また、ゴト師も同一地域(市内)で複数店舗で、ゴト行為を行なわないことで、近隣店舗からのゴト情報による店舗スタッフの監視体制をかいくぐる事を可能にしています
 一例として、ある店舗でメダル誤差が発生し、当時の情報を元にデータ等で監視している間に、当初持ち込みと思われていたが、途中からクレタンによる被害に、変わっていて、発見できないまま、メダルサンドの被害と思い込んでしまい、最後には、コンピュータでのデータ誤差と考えてしまい、発見が遅れ、数ヶ月にわたり被害が発生する事態となってしまった。というものです。
以前よりも、メーカーからのゴト対策部品の出荷が早くなり、また、新機種への移行の際は、必ずと言って良いほど適切な対処が実施されていますが、現在のホール店舗における旧機種の長期設置環境では、 ゴト被害機種は減少せずに、ゴト被害の合計金額は、増え続けています。
 
遊技台の設置場所によるゴト対策
最近のホールスタッフ数で、いかに効率よく監視できるようにするためには、遊技台の設置場所を変更する事で、ゴト師に対してゴト行為が困難な、ホール環境を構築する事が可能となります。
通常の遊技台設置状況
この台の設置状況では、スタッフが監視する台が散っているため監視が
困難です。
移動後の遊技台設置状況
移動後の設置では、カメラの配置から監視しやすいと同時に、スタッフを監視
するためにゴト師がスタッフが気になってゴト行為が、やり難くなります。
この配置では、ゴト師が敬遠します。
カウンターが別の部屋に有る場合は、中通路よりに台を配置します。