一箱抜くのにかかる時間は約5分間と非常に短い時間でした。
実行犯が玉を一箱抜いたところで、床に一度お下ろし、見張り兼交換役がジェットカウンターに流しに行きます。その際、交換役は直接ジェットカウンターに流しに行くのではなく、玉を持って移動し、一旦、玉を抜いた台とは違う空き台のマジンガーに座り、しばらく遊戯する(ふりをして)それから玉を流しに行っています。
手口としては、CRユニットと台の隙間から針金のような物を差し込み、ソレノイドを持ち上げたと思われます。
玉きりカセットの四角い穴(下図参照)からソレノイドを持ち上げると、玉きりカセットのストッパーが外れ、上皿にすごい勢いで玉が払い出されます。
防犯ビデオで確認したところ、一箱抜くのにかかる時間は約5分間と非常に短い時間だったこと、事前に得ていた都遊協のゴト情報から、この手口に間違いないと判断しました。
アタッカーなどをセルで開きっぱなしにして玉を出すのではなく、玉きりカセットを直接動かして玉を払い出しているため(入れ替え時に行う「玉抜き」の動作に近い)、機械上は払い出し信号が上がらないのでベースなどのデータ異常は出ません。
対策
狙われる玉きりカセットの場所です↓
狙われる穴
細い四角い穴に針金などをつっこみ、ソレノイドのピストン部分を持ち上げると、上皿にガーッとすごい勢いで玉が出てきます。
穴の右下のコネクターはソレノイドを動かす為の電気を送っていると考えられるため、このコネクターもショートさせられないよう対策しておきます。
対策した状態
画像では配線をまとめるときに使うワイヤーステッカー(金属製フック)を張り付けていますが、パッキーカードや使わなくなったラミネート加工したポスターなどでもかまいません。
コネクターの方はガムテープやビニールテープで巻いておきます。