今年になって、ゴト被害が関東都市部(環状16号線内)および九州地区・中国・四国・東北地区
では、減少傾向に有ります。近畿・中部・北陸・上越・北関東・北海道(札幌方面)では被害が
拡大傾向に有ります。この地域別被害の変化は、警察の窃盗被害統計とほぼ一致しております。
この被害の傾向は、各県でのゴト被害や手口に対する、定期勉強会を実施し、ゴト被害に対する
組合の取り組みや、ホールの対応が大きく影響していると考えられます。また、ゴト被害が拡大する
要因の一つにB物(ホールの不正部品使用)による遊技台の点検やゴト手口を一般社員に教育し
スタッフ一丸となって対応する事が出来ないための、対策部品や外部検査会社に頼るという、
企業構造上の問題と考えられます。
近年ホールは、全国的にホール内のスタッフが社員からアルバイト中心の営業に移行する傾向に
有ります。このアルバイト(短期採用スタッフ)中心の運営は、ゴト師対策に必要な教育が出来ない
という、問題が発生します。また、体感機やホッパーゴト・セルゴトという一時ゴトが監視できなくなります。
最近の被害現象状況では、特に長期間ゴト被害を経験出来ない、またはゴト被害が未経験者の
増加が発生します。
そこで、今後のホール内のゴト師監視業務を社員やアルバイトという、スタッフから警備会社等の
警備員にゴト師監視のテクニックを教育し、監視してもらうという、業務分業化が必要なのではないかと
考えられます。
現在、テストケースとして数社の警備会社に対して、警備スタッフに対して現場教育を実施しています。
すでに現場での問題点や教育項目の修正項目の洗い出しが進んでおります。
この業務分業は、主に400台店以上の店舗でアルバイトスタッフが運営の中心となっている店舗では、
必要と考えられます。
注意点 警備会社でも意識や能力で対応不可能な企業が多くあるため、すべてが可能ではありません。
ホール内警備は、通常の警備とは異なり、監視カメラを中心に監視します。これにより全体を監視できる
という特徴と、通常は一店舗にゴト師監視専属警備者が一人でも賄えるという、経費の低減につながります。
ただし、緊急時に応援部隊が10分以内に到着できる体制が必要となります。ケースによっては、一般警備者
も協力体制となります。通常の警備と異なり、ゴト師専属の警備者は、制服ではなく私服(スーツ等)が標準の
服装となります。必要に応じて、ホールに出て直接ゴト師を監視するために、ホール内に常駐してしまうと、
ゴト師に気づかれてしまうためです。また、警備会社が監視を実施する利点の一つとして、仮にゴト師との
間でトラブルがあった場合、店舗スタッフが危険にさらされないと同時に、警備会社は警備員に対して保険が
利きます。
警備員への教育内容
一般遊技客とゴト師の行動パターンの違いの教育
ゴトの手口と種類の教育
ゴト手口に対する行動の特徴
警察への被害届基本提出書類の作成方法
手口の現場保存や証拠品の取り扱い
ゴト師を発見した場合の対処と対応
ゴト被害機種等の最新ゴト情報
ホール内警備者の資格条件
3ヶ月毎の定期勉強会の受講
顔写真と指紋の提出により身分証明書の発行
消防署による救急救命に関する講習の受講
遊情ネットと同様に被害掲示板への参加(ゴト師の顔写真を公開します)
近年多くのゴト対策装置が販売されていますが、近年のゴト師は
各種ゴト検知装置をかいくぐる手法や撃ち方を研究しています。
特に特徴的なのは、体感機でゴト師の学校の存在は、問題が有るようです。
学校では、店舗を指定し打つ台を指定し、また、撃ち方まで指定しています。
たとえば、特定の店舗に対しては、BIGを狙わず、子役のみ狙います。
これは、BIG周辺のタイミングで体感機センサーが反応するタイプに対応するために
子役を狙うことでセンサーに反応させない手法です。
クレ満の対策にしても、同様で、固定ピン式の対策のためにメダルの通過幅でクレ満を
改造したり、メダル通過のチェックをしているクレ満センサーに対して、実際にメダルを
1枚通すクレ増を開発したりしています。中途半端な対策部品では、いかに高価な対策部品でも
3ヶ月で検知不可能にされています。また、ズラシもよほどタイミングを外さないと、吉宗の
ジャックゲーム中の俵狙いからは逃れられません。物によっては、子役狙いで無効なズラシも
有ります。機械に頼るゴト対策は、経費の割に恒久的対策にならない傾向が有ります。
これは、遊技台が長期的に設置されているため、時間をかけて対策部品が出来るように、対策部品の
対策も出来てきています。
以上のような、現在の状況からゴト対策部品の設備費と効果について、検討の上設置することを
おすすめします。